神鋼の品質管理不正

https://mainichi.jp/articles/20171009/k00/00m/020/011000c

 

どれでもいいけれど、感嘆の報道記事をここにコピー

どこの会社でもやっている当たり前のこと、のように思えるから、コワイ。

 

神戸製鋼  データ不正 アルミ・銅 強度不足も

 

毎日新聞2017年10月8日 18時25分(最終更新 10月8日 21時05分)

 

 

 神戸製鋼所は8日、自動車や航空機メーカーなど約200社に納入したアルミ板や銅製品について、工場の出荷段階で強度や寸法をチェックする検査証明書を書き換えるなどの不正が見つかったと発表した。同社は「(自動車など)最終製品の安全性には影響はない」(梅原尚人副社長)とみているが、今後、納入先の企業と品質面や安全性への影響を調査するという。

 

<日産>新車販売を一時停止 検査不備、全工場6万台

<東洋ゴム>また不正 船舶部品で データ偽装、検査せず

 不正が見つかったのは、同社が2016年9月~17年8月に生産したアルミ製品(板、押し出し品)約1万9300トン、銅製品約2200トンなどで、この期間に同社が出荷したアルミ・銅製品の約4%に当たる。検査の結果、強度が足りない製品でも「強度を満たしている」と、データをごまかして出荷したという。今年8月、社内の監査で検査証明書のデータ改ざん、捏造(ねつぞう)の事実が発覚した。今回の調査は過去1年間だが、不正が見つかった国内4工場ではデータの改ざんなどが少なくとも約10年前から続いていたという。

 

 納入先の約200社は自動車メーカーのほか、電機メーカー、飲用容器メーカーなど多岐にわたる。メーカー各社は神戸製鋼に対し、アルミや銅製品の寸法、強度などを指定。神戸製鋼は納入前にメーカー側の要求を満たしているかをチェックし、検査証明書にデータを記入する。梅原副社長は「納期に間に合わせるため、担当者がついデータを書き換え、それが続いてしまったのではないか」と釈明したが、工場の管理職も不正を黙認しており、不正は組織ぐるみだった可能性が高い。

 

 三菱重工業によると、開発中の国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)にも神戸製鋼のアルミが使われているが、「安全性に問題がないことを確認した」という。

 

 また、JR東海道新幹線の車両の台車部分に使用しているほか、トヨタ自動車は一部車種のボンネットなどに使用しており、リコール(回収・無償修理)に発展する可能性もある。

 

 神戸製鋼は、川崎博也会長兼社長を委員長とする品質問題調査委員会を設置し、外部の法律事務所に不正に関する調査を依頼。調査結果を踏まえ、再発防止策などを策定する。【川口雅浩】

 

別の報道

神戸製鋼、組織ぐるみでデータ改ざん 

朝日新聞デジタル - 2017年10月8日

 

神戸製鋼所は8日、アルミニウムや銅製品の一部で強度や寸法などを偽って出荷していたと発表した。対象品の納入先はトヨタ自動車や国産ジェット機「MRJ」を開発する三菱重工業、東海道新幹線のJR東海など約200社に及ぶ。改ざんが判明したのは、今年8月末までの1年間で2万トン超にのぼる。

 

 同社は昨年も、グループ会社でばね用ステンレス鋼線の強度を偽って出荷した不祥事が発覚。品質軽視とずさんな管理体制が明らかになり、川崎博也会長兼社長ら経営陣の責任が問われそうだ。

 同社は出荷先への説明と、品質の検証を始めた。現時点で安全面の問題は起こっていないという。8日に記者会見した梅原尚人副社長は「ご心配をおかけし、おわびする。経営陣の責任も考えている」と謝罪した。業績への影響は不明という。

 

 同社によると、不正な製品は真岡(もおか)製造所(栃木県真岡市)、長府製造所(山口県下関市)、大安(だいあん)工場(三重県いなべ市)のアルミ・銅製品をつくる全3工場と、子会社コベルコマテリアル銅管の秦野工場(神奈川県秦野市)から出荷。アルミ・銅製品約2万1500トン、アルミ部品約1万9400個で、年間のアルミ・銅出荷量の約4%(出荷額約120億円)にあたる。

 出荷前の自主検査で、顧客企業との契約上の仕様が満たされていないことがわかったあと、添付する「検査証明書」のデータを改ざんしていた。日本工業規格(JIS)が定める水準は満たしていたという。

 

 管理職を含む数十人が改ざんに関与したことがわかっており、梅原副社長は組織ぐるみだったと認めた。10年前から行われていたケースもあり、常態化していた疑いも強い。問題は拡大しそうだ。川崎会長兼社長を委員長とする調査委員会を設置し、外部の法律事務所にも調査を依頼した。

 世耕弘成・経済産業相はこの日、「公正な取引の基盤を揺るがす不適切な行為。信頼回復に向けて最大限の努力を求めたい」とのコメントをだした。(野口陽、清井聡)

LINK

あおさんのブログ 

  Ameblo