ボラセン と ゆめこらぼ  二つの意味

 

①「西東京市ボランティア市民活動センター(ボラセン)」 と 

②「西東京市市民協働推進センター(ゆめこらぼ)

 

①「ボラセン」は 社会福祉法人 西東京市社会福祉協議会(社協)が独自の判断で取り組み、進める。独自の判断でと言っても、市生活福祉課の所管、その活動内容は全て事前報告・承認のもとに行われる。

 

個人のボランティア活動を支援するのが目的。

平成28年4月末現在、419人の個人(市民)が登録。団体は3月末現在、97団体。

 

市内でボランティアで活動したい市民/グループ(団体) と ボランティア活動をしてくれる市民/団体を探している市内の市民や団体、この二つの間を取り持って斡旋・紹介するコーディネータがボラセンの仕事。

 

ボランティアで活動したい個人のために、活動場所・仕事内容を紹介・斡旋(コーディネート)する筈なのに、グループ(団体)も登録されてる。こんな出し物、一芸を持っているよという個人市民を町のお祭りなどで活動してもらうなどの斡旋。

財源は市民や団体のの会費、寄付、手数料。

 

しかし、グループ(団体)はボランティア活動を志願して入会した個人(市民)の集まり。ボラセンから見たら、団体もボランティア活動したい個人の集まりで、すなわち個人。

 

そこに、市と市民のコラボによるまちづくりを標榜して「ゆめこらぼ」が2010年ごろ(不詳)に設立されたが、これが「ボラセン」との二重組織と言われることになった。

 

②「ゆめこらぼ」は個人ではなく、団体が対象で団体にボランティア活動をしてもらう。NPO法人などが登録団体となる。

 

協働コミュニティ課がプロポーザル方式で委託先を決定し、全業務を委託する。平成28年度は、手を挙げたのは「ゆめこらぼ」だけだった。(セプロスが手を挙げたのに下したのはなぜか?) 全額、市の予算で運営される。殆どは人件費。

 

二つのボランティア活動の運営体、「ボラセン」と「ゆめこらぼ」は、本来、個人と団体の棲み分けがあったはずなのに、「ボラセン」がボランティア団体をボランティアの対象として登録を受け付けるようになったため、オーバーラップしている。「ゆめこらぼ」も団体名を掲げていれば、構成人数がたったの1人でも、受け付けている。

 

本来、「ボラセン」は盲導犬、手話、点字、傾聴、朗読、車いす支援、保育と言った(プロボノ)活動で弱者のため、生活が困窮している人のためにボランティア活動(いわゆる福祉活動)を行いたいという人たちの斡旋が仕事。そのような仕事は現在の活動目的からは「ゆめこらぼ」にはマッチングしないとみるのが自然。一方で、ボランティア活動は、福祉活動のみならず、自然環境を守る活動、国際協力活動などなど、多岐にわたって広く活動の分野・範囲が拡大させて来た。

 

阪神や東北など、震災発生時などのボランティア活動を申し出る個人・団体の受付は「ボラセン」だが、災害時に備えた平時での多様な勉強会などは団体の協力によって実施される。例えば、HUG(避難所運営ゲーム)や避難訓練などはNPO団体などがボラセンの企画で活動する。本年、新たに「西東京レスキューバード」という災害に備えるための活動を行う団体が社協の支援の下に設立されスタートしたが、これは「ボラセン」、「ゆめこらぼ」の両方に団体登録した。

 

さて、2つは必要か? 埼玉県は一本化して1つにしたという。

 

シルバー人材センターの存在もある。有償でボランティア活動を行う人に仕事を斡旋・紹介する市の委託団体。

 

ボランティア活動=福祉活動・社会活動=あんしんのまちづくり活動

障害の有無などでボランティア活動の方向が変わっていく。今は事後活動よりも予防活動が重視されるようになった。今後の少子高齢化社会、一人っ子社会に移っていく。ボランティア活動(市民活動)のあり方が問われ、見直されようとしている。今後は傾聴などの仕事が増えて行くそうだ。また、それをやりたいという人も増えているという。

 

ボランティア活動に従事する人は、依頼する人との『共感』によって繋がる。同じ思いで解決されるからだ。

 

きらっとシニア倶楽部、これもボランティア活動団体だ。参加者(会員)は自発的に個人で参加した人たち。同倶楽部は団体活動として=地域活動として、ボランティアでミニコミ紙を制作して市民に情報提供を行っている。個人的には難しい仕事でも、チームワークで分担によって成果が上げられる。個人間活動ではなく、団体対地域住民の活動。

 

福祉活動(ボランティア活動)の生みの親は「ボラセン」、育ての親は「ゆめこらぼ」という人がいたが、そうかな? そんな成長的・生成的時間経過を何も感じない。「ゆめこらぼ」の設立の目的・趣旨をよく読み直す必要がある。

 

 西東京市地域活動情報ステーション

 http://nishitokyo.genki365.net/

 

 

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